スタッドレスタイヤの交換タイミングはいつか?自分でできる交換時期の調べ方を解説

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積雪や凍結によって滑りやすくなった道路でも、安定した走行を実現する「スタッドレスタイヤ 」。

低温の環境でも硬化しにくいゴムが使われ、路面と接する部分に刻まれた深い溝と細かな切れ込みが路面の水膜を取り除くため、スリップを防ぎます。

今回はそんなスタッドレスタイヤの交換タイミングの見分け方や取り替えのサイン、長く使うための方法まで詳しく解説します。

スタッドレスタイヤが不良だとどうなる?

雪道と車

スタッドレスタイヤがスリップを防ぐのは、路面と接する「トレッド面」が 雪を噛むことでグリップ力を得て、タイヤと路面の間の水を取り除いているから。つまりスタッドレスタイヤが劣化するとグリップ力が落ち、路面の水膜によってタイヤが浮いた状態になってしまうのです。

この状態で車を走らせるとスリップのリスクが高まります。また、スリップまでいかなくてもブレーキやハンドリングが正しく行いづらくなるため非常に危険です。

スタッドレスタイヤの劣化の状態は?

雪道のタイヤの跡

使用条件や保存状況により大きく変わる

スタッドレスタイヤの場合、使用条件や保存状況によって劣化の状況は大きく異なるため、「寿命年数は何年」と一概に言えるわけではありません。定期的にタイヤの状態を確認し、交換のサインを見極める必要があります。

新品時から50%摩耗したら、取り換える

スタッドレスタイヤの交換の目安として「新品時から50%摩耗しているか」が基準になります。トレッド面が新品の状態から50%摩耗すると、走行の安定性が低下するため、取り換えが必要です。一般的に新品スタッドレスタイヤの溝はおよそ10mmなので、5mm以下になったら交換のタイミングです。

安全な走行を維持するために、必ず日常的に点検をしましょう。

スタッドレスタイヤの交換タイミングの調べ方

タイヤを調べる整備士

スタッドレスタイヤを安全に使用するために、状態を確認する方法を3つご紹介します。

プラットフォームの露出を確認する

スタッドレスタイヤには、新品時からの50%の磨耗を知らせる印として「プラットフォーム」が設けられています。

プラットフォームとは、トレッド面の溝にある突起のこと。タイヤが新しいうちは溝の中に沈んでいますが、摩耗が50%に達すると露出します。タイヤ側面にある小さな矢印の延長上から、90度間隔で4箇所に配置されているため確認してみましょう。プラットフォームが露出したタイヤは冬用タイヤとしての性能を十分に発揮できないため、たとえまだ溝が残っていたとしても、交換が必要です。

ひび割れや偏った摩耗がないか調べる

まだトレッド面の溝が50%以上残っていたとしても、ひび割れや偏った摩耗などの異常がある場合はタイヤを取り換える必要があります。

ひび割れたタイヤで走行すると破裂の恐れがあるほか、偏った摩耗は地面とタイヤが水平に接していないためブレーキが効きづらく大変危険です。タイヤの定期的な点検を忘れずに行いましょう。

製造年月をチェックする

どのメーカーでもタイヤの側面には「アルファベット+4桁の数字」が記載されており、4桁の数字は前半2つが製造された“週”、後半2つが製造された“年”を指します。(アルファベットはメーカーによって異なります。)

例)0520 → 2020年の5週(1/29〜2/4)に製造されたタイヤ

「あまり車に頻繁に乗っていない」「ひび割れや摩耗をチェックしたけれど問題がなかった」という場合でも、製造年月から日が経っていたら交換を検討することをおすすめします。

スタッドレスタイヤの使用方法3つ

車のタイヤ

製造年月からそれほど経過していなくても、交換が必要になることが多いスタッドレスタイヤ。できる限り長く安全に使用するために、気をつけておきたいポイントを3つご紹介します。

1.冬のシーズンのみ使用する

気温や路面温度が高くなってからもスタッドレスタイヤを使い続けると、摩耗が早まり寿命が大幅に短くなってしまいます。冬が終わり路面の状態が変わったら速やかに夏用タイヤに交換しましょう。

2.適正な空気圧で運転する

空気圧を適切に保つことは、タイヤの寿命を伸ばすために大切なポイントです。

空気圧が高すぎるとタイヤが膨らんで中央部が摩耗しやすく、また低すぎると走行中にタイヤが変形して地面に押しつけられることで両肩の部分が磨耗しやすくなってしまいます。

運転席側のドア付近に記載されたタイヤの適正空気圧を確認したうえで、月に一度はガソリンスタンドで空気圧を点検するようにしましょう。

3.適切にタイヤを保管する

ゴムでできているタイヤは直射日光や雨があたると劣化が早まってしまうため、直射日光の当たらない涼しい場所で、タイヤカバーをかけて保管するようにしましょう。

またタイヤの変形を防ぐためにも適正空気圧に調節してから保管し、横向きに置くかラックを使用するのがおすすめです。

買換のタイミングが分からないときはどうすればいい?

車と虫眼鏡

「まだ安全に走れるか、交換したほうが良いのか」の判断に自信がない場合は、ぜひ車のプロに相談しましょう。

特にスタッドレスタイヤの場合、安全な走行にはトレッド面の状態だけでなく、素材(ゴム)の柔らかさの点検なども欠かせないため、さまざまな観点からタイヤの状態を確認する必要があります。わからないことがあれば積極的にプロに聞いてみることをおすすめします。

全国のコスモのサービスステーションでタイヤ点検を受け付けていますのでぜひお気軽にご相談ください。
※一部カーケアサービスに対応していないサービスステーションもございます。詳しくは最寄りのサービスステーションにお問い合わせください。

スタッドレスタイヤを交換するならコスモのサービスステーション

「タイヤに詳しくないので、タイヤ選びから取り付けまでプロにお任せしたい」

「スタッドレスタイヤの交換タイミングが近づいているので、ささっと交換したい」

「使用しているスタッドレスタイヤの状態を自分で判断できないので、プロに相談したい」

そんな方は、ぜひコスモのサービスステーションにご相談ください。

コスモでは、お客さまの車やご予算にぴったりのサイズ・モデルをご案内いたします。

また国家資格をもつ整備士が迅速に対応するため、最短30分で交換を終えられるほか、プラスのお時間で、歪みやバランスの調整も可能。タイヤを長持ちさせるために必要な「位置交換」の目安時期などのご相談も承っております。
※お車の状況、タイヤサイズ・材質・形状等により一部ご要望にお答えできない場合がございます。詳しくは最寄りのサービスステーションにお問い合わせください。

まとめ

スタッドレスタイヤ

スタッドレスタイヤの状態は「期間」だけで判断することはできません。定期的にタイヤの状態を確認し、溝の深さが50%以下になっていないか、ひび割れや偏った摩耗がないかなどを見極める必要があります。

スタッドレスタイヤを交換したい方、タイヤの安全性の判断に自信がない方は、タイヤ販売・取付サービスも行うコスモのサービスステーションにお気軽にご相談ください。

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規定の整備対象部品と整備基準予防交換する部品
  1. 1. ブレーキフルード

    整備基準:2年以上経過

  2. 2. ブレーキライニング・シュー

    整備基準:摩擦材2mm以下

  3. 3. ブレーキパッド

    整備基準:摩擦材3mm以下

  4. 4. エンジンオイル

    整備基準:半年以上経過

  5. 5. オイルエレメント

    整備基準:オイル交換2回に1回

  6. 6. バッテリー

    整備基準:3年以上経過(ハイブリッド車の補機バッテリーは5年。保証期間が3年以上の場合は保証期間に準拠)

異常があれば交換する部品
  1. 1. 電球

    整備基準:切れたら

  2. 2. ヘッドライトコート

    整備基準:ロービーム1灯あたり6400cd未満

  3. 3. 発煙筒

    整備基準:使用期限超過時

  4. 4. ワイパーブレード

    整備基準:拭き残し・ひび割れ発生時

  5. 5. ミッションオイル(ATF/CVTF)

    整備基準:油色変化・劣化時

  6. 6. デフオイル

    整備基準:油色変化・劣化時

  7. 7. クラッチオイル

    整備基準:油色変化・劣化時

  8. 8. パワステフルード

    整備基準:油色変化・劣化時

  9. 9. LLC

    整備基準:液量低下、液色変化時

  10. 10. ラジエターバルブ

    整備基準:異音、緩み、亀裂発生時

  11. 11. ラジエター本体

    整備基準:液漏れあり

  12. 12. エアーエレメント

    整備基準:異音、目詰まり

  13. 13. スパークプラグ

    整備基準:異常発生時

  14. 14. Vベルト

    整備基準:異音、緩み、亀裂発生時

  15. 15. ハブペアリング

    整備基準:異音、ガタつき発生時

  16. 16. ステアリングギアボックス

    整備基準:液漏れあり

  17. 17. ステアリングブーツ

    整備基準:亀裂・グリス漏れ発生時

  18. 18. ドライブシャフトブーツ

    整備基準:亀裂・グリス漏れ発生時

  19. 19. タイロットエンドブーツ

    整備基準:亀裂・グリス漏れ発生時

  20. 20. スタビライザーリンク

    整備基準:油滴・液漏れ発生時

  21. 21. ロアアームブーツ

    整備基準:亀裂・グリス漏れ発生時

  22. 22. プロペラシャフト

    整備基準:亀裂・損傷発生時

  23. 23. ショックアブソーバー

    整備基準:油滴・液漏れあり

  24. 24. ブレーキドラム

    整備基準:亀裂・損傷発生時

  25. 25. ホイールシリンダー

    整備基準:亀裂・損傷発生時

  26. 26. ディスクローター

    整備基準:亀裂・損傷発生時

  27. 27. ディスクキャリパー

    整備基準:亀裂・損傷発生時

  28. 28. ブレーキホース

    整備基準:亀裂・損傷発生時

  29. 29. マフラーコート

    整備基準:錆による腐食の発生時

  30. 30. 下回り塗装

    整備基準:錆による腐食の発生時

※一部のエリアにおいては、下記パーツは対象外となります

22)プロペラシャフト、(23)ショックアブソーバー、(26)ディスクローター、(27)ディスクキャリパー、(29)マフラーコート、(30)下回り塗装

充実のアフターケア 充実のアフターケア